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2020.09.28

正しい補聴器選び ♯10「感音難聴」

補聴器を必要とする人に圧倒的に多い難聴です。「聞こえの幅が狭くなる」、「音の明瞭度が下がる」のが特徴。

 

小さい音は聞こえないのに、大きい音がうるさく感じる

 

 

難聴というと、テレビの音量を小さくした状態のように、単に音が小さくきこえるだけと考えてしまいがちです。確かに大体の「伝音難聴」はそのとおりで、音が内耳まで伝わらず小さく聞こえているだけですので、実際、テレビの音量を上げるように補聴器で音を大きくすると、正常な聴力と同じように聞こえるようになることがあります。しかし、感音難聴では全く違います。感音難聴の場合、音を大きくしていくと、ある大きさまでは全く聞こえないのですが、いったん聞こえるようになると急激に大きく聞こえます。「小さい音」、「ちょうど良い音」、「うるさい音」の範囲が狭いのです。

そこで、会話の大きさが「ちょうど良い音」にくるよう補聴器で音を大きくするのですが、「小さな音」まで聞こえるように大きくすると、今度は肝心な会話の部分が「ちょうど良い音」の枠からはみ出してうるさすぎる音となってしまいます。補聴器の役割は「小さい音」を聞こえるようにするのではなく、会話をもっとも聞きやすくすることなのです。聴力に対してどの程度音を大きくすればよいかはいろいろな計算式から割り出します。ノンリニア増幅といって、音を圧縮することでより広い範囲の音を聞くことができるようになってきています。

 

 

【音は聞こえるが何をいっているか聞き取りづらい】

 

理由①「音の鮮明さが低下する」

 

内耳の蝸牛にある有毛細胞が音を感じています。感音難聴では、その有毛細胞の数が減っています。有毛細胞は音を感じるセンサーなのですが、音の有無だけであればある程度の数が残っていればわかります。しかし有毛細胞が減少することは画素数の少ないカメラで撮影するようなもで、鮮明度がなくなり音がはっきりしなくなってしまいます。

例えば正常な聴力を100個の有毛細胞で音を感じているものが、これが破壊されて10個で音を感じなければならないとなると、音の明瞭度が下がってしまいます。補聴器をがなければ「音自体」が聞こえないので補聴器は必要なものです。この補聴器の限界を補うことのできるものは「脳」です。ピンボケの画像でも慣れてくるとこの画像をみたとたん何の画像であるか次第にわかるようになってきます。補聴器を使いこなすためにはリハビリがある程度必要なのです。

 

 

 

 

 

理由②「会話に聞こえない成分ができる」

 

感音難聴で言葉が聞き取りにくくなる理由の1つは、高い音の成分が聞こえにくくなることです。下の図は、さまざまな音を聴力図に表したものです。濃いグレーの部分は会話域と呼ばれ、人の言葉の聞き取りに大切なところです。ちょうそバナナのような形をしているところから「スピーチバナナ」とも呼ばれています。

一般的な感音難聴では高音域から聞こえが悪くなってきます。高音域の聴力が落ちてくると、会話の中でも「子音」の部分が聞こえなくなってきます。「母音」(ア、イ、ウ、エ、オ)は低音であることと、エネルギーが大きいことで比較的よく聞こえます。しかし、「子音」の成分は高音域にあることと、音のエネルギーが小さいことによって、最初に聞こえにくくなるのです。

もし聴力検査を受け、その結果を持っていましたら、この表にその聴力を移してみてください。そのとき、聴力を結んだ線より下の方にある音は聞こえるのですが、上方にある音は聞こえません。例えば図の赤い線のような聴力の人の場合、それより上にある音、例えば、サ行の「S」の成分が聞き取れないため「一」(いち Ichi)と「七」(しち Shichi)を聞き分けることができません。また、「K」と「S」が聞こえないため、「加藤さん」なのか「佐藤さん」なのか、聞き分けることができなくなります。なお、図の破線は、赤い線の聴力のひとが補聴器を使ったときに得られる聞き取りえを示しています。言葉のほとんどの成分が聞き取れることがわかります。

 

 

 

 

 

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