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2022.12.01

正しい補聴器選び ♯17「補聴器は慣れるほどよく聞き取れる?」

正しい補聴器選び ♯17「補聴器は慣れるほどよく聞き取れる?」

 

 

 

 

補聴器の本来の効果を感じるまでには少し時間がかかる場合があります。「効果」がないからといってすぐに諦めてしまうのはもったいないことです。

 

“よく聞き取れるようになるにはある程度の時間がかかります”

 

補聴器をつけても、初めからうまくいくとは限りません。

 

例えば、補聴器を耳に装用するにも慣れが必要です。耳が痛くなったり、かゆくなったりすることもあります。うまく装用できていないために音が耳からピーピーと漏れ出てしまうこともあります。(ハウリング現象)

 

補聴器をつけたのに最初のうちは雑音ばかりが大きく、肝心な人との会話がうまく聞こえない。そんな風に感じてしまうかもしれません。

 

補聴器をうまくつかいこなして、よく聞き取れることを実感できるまでにはある程度の時間が必要です。以前に比べて補聴器の性能が各段に向上していることもあり、有効性を実感できるまでの期間ははるかに短くなり、初めから違和感なく装用できる人も少なくありません。しかし次に述べるような理由から補聴器の使い始めにはうまく聞き取れず、補聴器にメリットよりもデメリットを感じてしまうことがあります。慣れるまで少し時間を要し、その間多少の我慢をしなくてはならないことを理解しておきましょう。

 

 

 

 

 

“よく聞き取れるようになるまで時間がかかる理由”

 

 

理由① 必要な音と雑音とを脳が整理できない

 

少しずつ聞こえが悪くなってきた人の場合(加齢性難聴等)、音が無い状態に慣れてしまい、その状態が当たり前になっています。私たちの脳はいろいろな音の中から必要な音を選び出すということを無意識のうちにしいています。補聴器を装用すると、それまで聞こえていなかったさまざまな音(生活音)が急に聞こえるようになります。しかし最初のうちは必要な音と不要な音を選別することができず、すべての音を同じレベルで意識してしまうのです。

例えば、普段はさほど意識することのない街中の騒音も、補聴器を装用した直後は聞き流すことができず、ついそちらに意識がいってしまいます。雑音が気になると会話に集中できなくなります。

しかしそれも最初のうちだけで、脳には不必要な音を無視する働きがあるからで、慣れてくるにしたがって雑音を意識しなくなります。

 

 

理由② 言葉の聞き取りの再学習が必要になる

 

私たちの脳は、耳に入ってきた音がどんな音(言葉)であるのかを、音の成分の中からいろいろな手がかりから判断します。

補聴器を使い始めると、それまでよりも多くの情報が入るようになりますが、最初のうちはその情報をうまく利用できません。増えた情報を脳が有効活用できるようになるまで少し時間を要するからです。

しかし経験を積むうちに脳が学習し、次第にそれまでより多くの手がかりを利用できるようになります。容易に、かつ正確に音や声を理解できるようになるのです。

言葉の聞き取りに重要な“子音”は高音域に多く、音のエネルギーも弱いため、補聴器は一般的に高音域をより増幅して調整することが多くあります。そのため、音がかん高く聞こえたり、耳障りに聞こえたりすることがあります。これも慣れてくるにしたがって、むしろ言葉が聞きやすくなっていることを実感できるようになります。

 

 

 

 

理由③ 最初は補聴器の音を抑え気味に調整していることが多い

 

補聴器を装用してすぐは音が大きく聞こえるので、音や声がうるさく感じてしまい、結局補聴器を使わないということがあります。そこで、まだ慣れないうちは補聴器の音の増幅を本来の目標設定よりも抑え気味に調整すことが一般的に行われています。しかし、慣れてくるにしたがって物足りなくてもう少し大きく聞こえたほうがよいと感じるようになります。それだけ補聴器に慣れてきたということです。補聴器専門店に行き、初心者の設定からベテラン用に調整し直してもらうとよいでしょう。

 

 

“補聴器を眼鏡と比べるのは間違いです。本質的に機能が異なります”

 

 

 

最近は眼鏡店でも補聴器が売られていることが多く、補聴器はなにかと眼鏡と比べられます。そして、眼鏡ほどは役に立たないという評判を耳にします。つい比較してしまうのはわかりますが、この両者には根本的に大きな違いがあるのです。

眼鏡は眼の水晶体における屈折率の異常(近視、遠視、老眼など)を補正するために使われます。ずれた焦点を眼鏡で調節して、網膜に像を結ぶよう働きかけます。その場合、眼は決して光が感じられないわけではないので、ピントさえ合えば正常な状態と同じくらいよく見えるようになります。

一方、補聴器を必要とする難聴者の大半は感音性難聴です。感音性難聴は、眼で言えば網膜にあたるところに障害があることになります。つまり、音を感じる部分の機能が低下しているため、そもそも音を大きくしてもその効果には限界があるのです。

そのような理由から、眼鏡と補聴器を比べること自体に無理があります。ただ伝音性難聴は、眼で言えば近視や老眼にあたるので、補聴器は眼鏡のようにわかりやすく効果を実感できます。

 

 

 

 

 

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